2010.5/24
はしり梅雨と、らっきょう仕事。
はしり梅雨でしょうか、しとしとと雨のそぼ降る日が続いていました。
ちょうど、出まわりはじめたらっきょうを、泥つきのまま買ってきたばかり。こんな雨降りの日は、お部屋の中でこつこつと、季節の仕事...なんていうのも、いいものです。
ここ数年、この季節には欠かさずらっきょうを漬けている我が家。お酒がすきな父は塩漬け、母と私は、ほんのり甘い甘酢漬けがすきです。ことしも買ってきたらっきょうを、塩漬けと甘酢漬けの半々に、それぞれ仕込むことにしました。
らっきょうは、買ってきたらすぐに処理をしないと、どんどん芽が伸びてしまって、味が落ちてしまうそう。だから、いそいで、いそいで。
らっきょうを袋から出してざるにあけると、ツンと、独特の匂いが部屋をみたします。きれいに水洗いしたあと、丁寧に薄皮をむいていきます。この匂いのせいか目が痛くなりますが、これもガマン。爪も汚れるし、手はらっきょう臭くなるけれど、これが季節の手仕事というものなのかもしれません。季節のものを、そのときどきで丁寧に味わうということは、手間ももちろんかかるものですが、それ以上に贅沢なことのように思います。手間ひまかけて作ったお料理は、きっと、その分おいしくなってくれるはずですよね。

そんなわけで、薄皮のむけたらっきょうは、根元をぎりぎりに切り落とし、芽を落としたところで、さらに水洗いします。そして、塩でまぶしてひと晩おきます。
さてさて、明くる日。...ここから塩漬けと酢漬けの行程にわかれます。塩漬けのものは、よく水気を拭きとったあと、保存瓶にうつしかえ、塩と呼び水を入れて、シャバシャバとよく混ぜます。酢漬けのほうは、やはり水気をよく拭きとったあと、容器にうつしかえ、すし酢をひたひたに入れます。そして、どちらとも冷蔵庫に入れて、あとは時間がおいしくしてくれるのを待つばかり...というわけです。
おいしくできるかな。食べごろは、2週間ほど後になるのでしょうか。おいしいカレーのことでも考えながら、暫し待つこととしましょうか...。

おしらせ
更新をすっかりと怠ってごめんなさい。お仕事をしたり、打ち合わせをしたり、パーティーに出かけたり、たま〜にTwitterに顔を出したり、お料理教室のブログをオープンしたり、父のパソコン指導をしたり...と、バタバタとしておりました。とくに、お料理教室のブログ「おもてなし日和」を日々更新するべくがんばっておりました。はじめたばかりのブログですが、たくさんの方々に遊びに来ていただけて、ほんとうに感謝しています。愉しくて、おいしいレシピもたくさん掲載されているブログです。どうぞ、遊びにいらしてくださいね!
2010.5/4
中華街、ミステリーツアー。
ゴールデンウィークは、お天気に恵まれましたね。
私はこの連休、遠出はしなかったものの、とびきりのいいお天気の日を狙って、家族揃って横浜は元町中華街へ遊びに行きました。
しばらく東横線沿線に住んでいたので、元町中華街はすっかり馴染みのある場所となり、いつ出かけても愉しいので、大好きな場所となりました。いまは総武快速でえっちらおっちらですが、小旅行気分で、これはこれでいいものです。
中華街は屋台や食べ歩くことが多いので、天気がよくて風のない日をえらんで出かけるのがベストです。お店はたくさんあるけれど、せいぜい2箇所くらいでおなかが満腹になってしまうので、お店えらびも慎重になるし、入りたいけど食べられない...なんてことも多々あります。中華街のおいしい名所を制覇できるのは、いったいいつになることやら...。

さてさて、そんなわけで、この連休の中華街ツアー。去年の今頃出かけたときは、豚まんだの、焼売だのを買っては、歩きながら頬張って...ということを愉しんだのですが、今回は、本格中華をレストランで食べよう! ということになり、えらんだお店は「状元楼」。実はこのお店、Twitterで日頃仲良くしていただいている方からおしえていただいたお店なのですが、外観も内装も、そしてお料理も本当に素敵でした。レトロな映画に出てきそうな装飾の素敵な店内と、フカヒレ三昧のお料理で、お昼から贅沢気分でした。
そうそう、元町に出かけたときは忘れてはならないのが「ウチキパン」です。こちらは有名なベーカリーで、お休みの日ともなると、外にまで行列ができるほどです。近くまで来ると、焼きたてのパンの香ばしい匂いがほかほかとただよってきます。店内のショウケースには、目移りするほどのパンがずらり。欲張って、あれもこれもと買い込んでしまいました。

お昼から慣れないフカヒレなぞをいただいて、コラーゲンたっぷり、おなかもいっぱい...になった一行は、連休のものすごい人出で溢れかえる通りをあちこち散策。気になるお店があると、ひやかしにひょいとのぞいて、おもしろい雑貨を買ってみたり...。数百円で買えるようなキッチュな雑貨がたくさんあるのも、また愉しいのです。

人いきれに疲れてきたので、そろそろお茶の時間にしようか...と、中華街に来ると必ず立ち寄る「悟空茶荘」に行くと、ただいま満席の札が! 名前を書いて、暫く待つことに。まだしばらくかかりそうだったので、私だけひとり、関帝廟のほうへふらふらと歩いて行くと、なんとなく気になる占い師のおじさんが、小さなお店の軒下で腰掛けていました。
中華街には、中華系の占い師の方が小さなテーブルにちょこんと座っている光景をよく目にしますが、このおじさんは特別なオーラを纏っているように見えました。私は迷わず観ていただくことに。...後々、このおじさんが「関帝廟の財庫のおじさん」と呼ばれる有名な占い師だったと知ることになるとは、このときは知る由もなかったのです。
紙切れとペンを渡されて「ここに名前と生年月日を書いて」と言われ、書いて渡すと、すぐさま「名前が悪いネ」と言われてしまいました。ここですでに私、撃沈。お金が入ってきても右から左に流れちゃうとか、胃腸と腎臓が悪いとか、牛肉は食べるなとか、酒は飲むなとか、もうさんざん、さんざん中国語まじりの日本語でまくしたてられ、あまりのショックに凍りつきそうだったのですが、要は、名前がいろいろな場面で足を引っ張っている、ということだそう。
ふだん、占いの類いで、あまり不吉なことを言われたことのなかった私は、かなり面食らってしまい、放心したままおじさんに三千円手渡すと、ふらふらと、元居た「悟空茶荘」の前まで戻ったのでした。
ようやく座れた「悟空茶荘」で、煎れたての美味しいプーアール茶をいただきながらも、おじさんの言った言葉が頭から離れなかった私。暫し落ち込んでいたのですが、あらためて冷静に考えてみると、言い当てられていることの多さに、再び愕然。
そんなわけで、日をあらためて、もう一度そのおじさんの所へ出かけて行ったのです。...ということは、私はこの連休中、なんと2度も中華街を訪れたというわけです。

実は、このおじさん。関帝廟の財庫のおじさんと呼ばれる、有名な李さんという方だということを後から知りました。
ホームページの名前などが、ちょっとかえてあったりすることを、ひょっとたらお気づきの方もいらしたかもしれませんね。おじさん曰く、ペンネームとして、美穂子の「子」の字をとったほうが運気が開けるとのことで、いま少しずつ変更しているところです。自分自身、慣れ親しんできた名前なので、まだヘンな気分ですが、信じてみたい気がしたのです。...いいことがあるといいなぁ。
長くなってしまいましたが、そんなわけでこれからもどうぞよろしくお願いします! ある意味、有意義なゴールデンウィークでした。まだまだミステリーですが...(笑)