2010.4/30
いちごに恋して。
お天気のよいゴールデンウィークです。
春なのに、冬のように寒い日が続いていましたが、ようやくぽかぽか陽気。旬のいちごが似合う季節となりました。
いちごは、その可愛らしい姿かたち、そして真っ赤な色が、本当にガーリッシュで、どんなスイーツをつくってもかわいらしく、そしておいしく、愛おしいのです。
この時期になると、小粒のいちごが安く出まわるようになるので、我が家では毎年、箱でまとめて買って、ル・クルーゼのお鍋でコトコトと煮詰めて、ストロベリー・プレザーブをたくさん作り、欠かさないように常備します。このプレザーブ、食後のデザートに、ヨーグルトやバニラアイスクリームにひと匙たらりとかけるだけでも、シンプルに美味しいのですが、プレーンヨーグルトと生クリームとあわせて、冷凍庫で凍らせてフローズンヨーグルトにしたり、チーズケーキやマカロンにつかったり...と、本当に万能なのです。
きょうは、クレープのソースにして、春を満喫! の、いちごのクレープに仕上げてみました。
自由が丘に住んでいた頃、足繁く通ったカフェ「cabanon」は、クレープが本当に美味しかったのですが、季節ごとに、旬のフルーツをふんだんに使ってアレンジしたデザートクレープは、絶品でした。特に、引っ越し間際にいただいたストロベリークレープは、ほっぺたが落ちるほどおいしくて、何度も何度も通ってはオーダーしたものです。
そんな、cabanonのクレープをイメージして、ストロベリー・プレザーブと、チョコレートカスタード、そして、さくさくの食感が愉しいシュトロイゼルを添えた、カフェ風のクレープができあがりました。
いちごをつかったスイーツは、いちごの可愛らしさを存分に活かして、うんとラブリーに仕上げたくなります。テーブルクロスも、ペーパーナプキンも、春色、花柄。心浮き立つような春、なのです。
2010.4/25
春の、ピクニックランチ。
週末はいいお天気に恵まれましたね。
公園の八重桜が美しいうちに、お弁当を持ってピクニックに出かけよう、ということになり、家族で出かけてきました。
お花見のときは、お重に詰めた純和風のお昼ごはんだったので、今回はデリ風。前の日の晩から、ラタトゥイユだの、焼き菓子だのをつくり、準備は万端です。
いつもの公園には、わずかですが、木でできた椅子とテーブルの席があります。今日は、そのテーブルにリネンのクロスをかけて、お外ごはんです。ぽかぽかのおひさまを浴びながら、昼間からのんびりとワインを飲むシアワセ。いいですね〜。
メニューは、フッジリと人参のサラダ、ラタトゥイユとクスクス、そしてサンドウィッチ。サンドウィッチは、サーモンとチーズ、BLTなどなど、具だくさん! そうそう、ワンコたちにも、鶏のささみやお野菜などで、かわいくランチボックスを作ってあげました。パトリスとゴマ、大喜びです。食後のデザートには、バナナブレッドと、フレッシュオレンジのババロア、そして、ポットに熱いミルクティーも入れて...。
レジャーシートを敷いて座るのと違って、椅子とテーブルなので、居心地がよくて、おいしいごはんやおやつとともに、のんびりまったりと日曜日の昼下がりを過ごしました。休日、フランスの人はこんなふうに過ごすのかな...なーんて想像しながら。ふふ、あくまでもイメージですが...(笑) 
もうすぐGWですが、ひと足おさきの休暇気分でした。
2010.4/19
ちいさな日常の、だけど大切なもの。
先日、かつて購入して、そのままになっていた堀井和子さんのドローイングを額装し、部屋の壁に飾りました。
ずいぶん昔のことになりますが、まだまだ小さい版型であった雑誌『オリーブ』の、堀井さんの連載などにずいぶん憧れて、本も何冊も購入しました。いま思えば、なにげない日常を素敵に暮らすということを、教科書のように指し示してくれたのは、私にとっては堀井さんの著書の数々だったのかもしれません。
そんなわけで、このドローイングをながめるたびに、その頃の記憶が蘇るようで懐かしく、そして、いまの自分の暮らしを改めて見つめる機会を与えられているような、そんな気持ちになります。
部屋に、花を、香りを、音楽を、絵をたやさないこと、手作りのお料理やおやつを愉しみながら作ること、そして、器とのバランスをかんがえること、かわいいものにかこまれていること、日常の「かわいい」を敏感に感じること、...そんな事々は、些細ではあるけれど、私にとって、とても大切なことなのです。

写真左から、IKEAのホーローのピッチャーと、ボンヌママンの空き瓶にいけた庭の花々。今日はオレンジ色のラナンキュラス。ボンヌママンの瓶は、どんな花瓶よりも好き。(上段左)堀井さんのドローイング。黒ともう1枚、グレー地のものもある。(中央上)リサ・ラーソンの陶器の猫。IDEEで購入。(右上)テラコッタの床にうつる、ガラス窓の格子の影。(下段左)焼きたて玄米スコーン。小豆入り。(中央下)北欧のプレート。こっくりとしたチョコレート色がキレイ。(右下)大好きな花、スミレ。レモンイエローに、絵筆でちょんちょんとイタズラ描きをしたような紫がかわいい。
2010.4/18
ぽんぽん桜と、春散歩便り。
我が家から徒歩10分とかからない、近所の大きな公園は、ソメイヨシノは散りはじめたものの、今度は遅咲きの八重桜が見事です。ぽってりと、大きな花の八重桜は、枝がしなるくらいに「たわわに」と言ったほうが似合いそうなほどに咲き誇っています。そういえば去年の今頃、仕事が忙しくて、結局お花見もできないまま終わってしまったのですが、桜の季節もすっかり過ぎたと思われる頃に実家に帰り、この公園を散歩したら八重桜が見事で、すっかりお花見気分になったことを思い出します。
八重桜にも、いろいろな名称があるようですが、私は勝手に「ぽんぽん桜」と命名し、親しみを込めて呼ばせてもらっています。かわいい響きでしょう、ぽんぽんざくら(笑)。色も、淡いベビーピンクから、濃いフューシャピンクまでさまざまで、こうして写真を並べて、遠目で見てみると、まるでリバティの生地の柄のようで素敵です。
八重桜は、まだまだ蕾のものも多く、本当の見頃はこれからのよう。もう一度、お弁当を持って、ぽんぽん桜を眺めながらのお外ごはんを愉しみたいなぁ...などと計画中です。
ディック・ブルーナのような、かわいい看板。 イチョウじゃないよ、
桜だよ?
リスがいるよ。うそ。 「この木はイチョウ(銀杏)ではなく、イチヨウ(一葉)です」だって。誤解を招きやすい不憫な桜なのですね。失礼いたしました。以後お見知りおきを。
2010.4/11
ベランダガーデン、はじめました。
花苗が豊富に出まわって、1年のうちでガーデニングのもっとも愉める季節がやってきました。
先月の引っ越しを終え、部屋はだいぶ落ち着き、ここでの暮らしが愉しくなってきました。部屋が片付くと、外もきれいにしたくなります。私の部屋は2階で、マンション暮らしの頃よりも広いベランダがあります。ここならベランダガーデンのやり甲斐があるなぁ...と、かねてより思っていました。
そんなわけで、マンションのベランダで育てていた草木にくわえ、気に入った花苗を見つけるたびに少しずつ集めて、週末は寄せ植えをしました。久しぶりの土仕事。ぽかぽかのおひさまのもと、自然に触れていられるのはいいですね。こつこつと、テラコッタの大きな鉢に、石を敷き、土を入れ、苗を配置してみては、ああでもない、こうでもないと悩み、悩み...。とりわけ私は、白やパープルのグラデーションが好きで、ヒメウツギやギリア、ベージュトーンのバラやグリーンがかったアジサイ。そして、オックスフォードブルーやムスカリ、アネモネ、ロベリアなどを、これでもかと買い込んで、ベランダの何箇所にも鉢をレイアウトしました。ベランダには、ガーデンチェアーとテーブルも置いて、これからの季節、外でお茶を愉しむこともできそう。夏の夕は、蚊取り線香を焚いてビール...なんていうのもいいかもしれない。
仕事部屋の、格子のガラス窓から、ちらちらと見える花々がなんとも可憐で、暫しうっとりとしてしまいます。そして、ベランダにお花があると、毎朝、少しだけ切り花用に摘んで、花瓶にいける愉しみもあります。
初夏までのあいだ、ガーデニングライフはまだまだ続きそうです。

写真上段のワニの絵の大皿は自作のものです。庭で土いじりをしていたら、発掘されました。窯のなかで、少々トラブルが起こったようで、失敗してしまったものですが、いま久々に見ると、なかなか味わいがあって、これはこれでいいなぁと思ったり。当時は、魯山人になりたかったのです。ウソです(笑)
2010.4/9
花より団子。
今年の桜も、いよいよ見納めとなってきました。
満開になったと思ったら、あっというまに、ハラハラと舞い落ちる花びらを眺めながら、ちょっぴりせつない気持ちになったりしている今日この頃。
花のあるうちに、一度はお花見団子をいただいてこようと、あわてて近所のお花見名所まで出かけてきました。こちらは、おやすみ処のお団子が有名なのです。赤い毛氈や、昭和レトロな雰囲気たっぷりの縁側で、串団子やぜんざいなどをいただくことができます。皆さん、考えることはいっしょなのか、今年最後の桜を愛でつつお団子を...と思うようで、まだ日の高い時間にもかかわらず、お土産用のお団子は完売。お店でいただく分が、僅かに残っているだけという状態で、私たちは本当に滑り込みセーフ! といったところでした。
この日は薄曇り。まさに花曇りでしたが、かろうじて残る花をながめては、お団子をぱくり。あつ〜い緑茶が本当に美味しゅうございました。...花より団子ですね。
春は、なぜか風が強く、今年はとりわけ雨も多くて、桜の花にとっては酷な天候だったのかもしれません。でも、毎年、美しい姿で私たちを愉しませてくれることに、感謝の気持ちでいっぱいです。来年の春も、変わらずに美しい花をたくさん咲かせてほしいなぁ...と思います。
2010.4/7
放課後の思い出。
この春、久しぶりに、ミスタードーナツのパッケージが、原田治さんのイラストになって復活されたようです。
ミスタードーナツといえば、私が高校生の頃、原田治さんの“オサムグッズ”なる、かわいいノベルティが欲しくて、放課後、毎日のように通っては、ドーナツを頬張っていた記憶があります。育ちざかり、食べざかりの時期でした(笑) ダイエットが気になりつつも、オサムグッズのお弁当箱も欲しい...と、そんな感じだったと思います。クラスの女子が、全員おんなじお弁当箱を持っていると言っても過言ではないほどの人気ぶりでした。
さてさて。そして今春、オサムグッズ復活ということで、それこそ20年ぶりくらいに、ミスタードーナツでドーナツを買ってみました。当時、いろいろな種類がありながらも、オールドファッション一辺倒であった私。迷わず、昔ながらのそれを選んだのですが...。あの頃の感動はどこへやら。あの放課後の思い出は、やっぱり思い出になってしまったのかもしれません(笑)
いまは、少し前の、クリスピーなんとやらのような空前のドーナツブームもあってか、おいしいドーナツがあふれているんですね。その味に、いつのまにか慣れ親しんでしまったのかもしれません。
それでも、コーヒーをいれて、暫しあの頃の思い出に浸りながら、ドーナツをかじった春の午後、でした。
2010.4/4
家族で、お花見。
4月最初の日曜日。家族揃って、自宅近くの大きな公園へお花見に出かけました。
前日とはうってかわっての花曇り。ガタガタ、ぶるぶると震えながらではあったものの、女性陣ははりきって早起きして、豪華なお花見弁当を作って、桜の木の下、愉しくいただきました。
この公園の桜は、本当に見事です。およそ80品種、1500本のサクラの木があるそうで、早咲きの桜から、やや遅れて咲くものまで、ずいぶん長い時期を通して愉しむことができます。ふだんから、パトリスとゴマのお散歩コースとして親しんでいる場所ですが、この時期は大勢の花見客で賑わいを見せていました。
こんなに素敵な公園が、歩いてすぐのところにあっても、なかなか家族の予定がつかなかったり、天候が悪かったり、私も実家を離れていたせいもあって、家族揃ってゆっくりとお花見をする機会には、なかなか恵まれずにいたのです。そんなわけで、この春は、私が久々に戻って来ることもあり、ぜったいに行こうね、と早々と決めていたのでした。
お天気はあいにくな感じではありましたが、たくさんの人出があるせいか、なんとなくあたたかく感じられました。二段重に、玉子焼きだの、鶏肉の幽庵焼きだの、お野菜の肉巻きだの...を詰め、桜のおにぎりに、桜のいなり寿司を握り、熱い焙じ茶に、父はお酒。パトリスとゴマにも今日は特別。ワンコ用のお花見弁当をタッパーに詰め、めいめいが好きなものをつまみながら飲み、お喋りに花が咲くひとときでした。
だけど、さすがに体が芯から冷えてしまいました。
お花見のあとは、そのままスタバに直行です。
あったか〜い焙じ茶ラテで、ココロもカラダもあたためて...。ふぅ、あったまる〜。